ソフトウェア
更新：2025/5/10
マイコン内モジュール構成
マイコン内のモジュールの構成は下記になります。
図1 マイコン内モジュール構成図
- Timer0は周期は1msecで、システムのティックとして使用します。
- Timer1とCCP1は、赤外線のシャリア検出に使用します。Timer1のカウントクロックは32MHzでフリーランでカウントします。CCP1は4回の立下りエッジのキャプチャモードで使用します。したがって、キャリアの4パルスの幅が測定されます。
- Timer3、CCP3、CCP4はパルスのHL区間のキャプチャに使用します。Timer1のカウントクロックは1MHzでフリーランでカウントします。CCP1は4回の立下りのキャプチャモードで使用します。CCP3は両エッジでのキャプチャモードで使用します。CCP4はコンペアモードで使用します。したがって、CCP3でH、Lの区間の時間をusec単位で計測します。CCP4はIRコードの終端を、一定期間H、Lの変化がないことで検出するためのタイマーとして使用します。
- Timer2、PWMはIRパルスのキャリアの生成に使用します。Timer3、CCP2はIRパルスのH、L区間の生成に使用します。PWMの出力とCCP2の割り込みの間隔で、最終的なIRパルスを生成します。
Timer2のカウントクロックは8MHz(Fosc/4)*で、カウント周期はキャリア周波数の4倍が設定されます（152kHz - 160kHz）。このカウントパルスをもとにPWMでDuty 1/3のキャリア周波数（38kHz - 40kHz）のパルスを生成します**。
DSMはキャリアソースとしてPWM出力を使い、モジュレーションソースとしてはMDBITを使います。MDBITはCCP2の割り込みで設定します
* Timer2はFoscをカウントクロックにできない
** PWMはDutyの分解能はTimer2の4倍になります。
ソフトウェア構成
図2 ソフトウェア構成図
| モジュール | 説明 |
|---|---|
| main | メイン関数を含むモジュールです。ポートの設定、各ソフトウェアモジュールの初期化を行い、メインループを処理します。 |
| ccap | キャリア周波数の計測を行うモジュールです。 |
| pcap | HL区間の計測を行うモジュールです。 |
| snd | IRパルスを送信するモジュールです。 |
| dsm | DSMのドライバです。 |
| tmr | TMRのドライバです。 |
| uart | UARTのドライバです。 |
| pwm | PWMのドライバです。 |
| ccp | CCPのドライバです。 |
| dcmd | デバッグコマンドの処理モジュールです。UARTで入力されるコマンドを処理し、結果をUARTに出力します。 |
| uart_util | UARTユーティリティのモジュールです。UARTへの文字列、数値の出力関数を提供します。 |
| utility | ユーティリティのモジュールです。文字列数値変換、文字列コピーなどの関数を提供します。 |